ラッキーイノシシは青いリボンの女の子?
先日、実家に遊びに行った時におばあちゃんとぎゅうちゃんとパープーの三人で夕方のお散歩に出掛ける事になったのですが、ぎゅうちゃんは、
『イノシシがいるから行きたくない!!』
とグズっていました。私が、
『まだ明るいからイノシシは出ないよ。』
と言うと納得してくれたのかグズグズ言いながらも一緒に出掛けて行きました。
私の実家は山の上の方にあるのでよくイノシシが出るんです。
数分後・・・。
泣きながら子供達が家に戻ってきました。
『イ、イ、イノシシがいたーーーーーー!!!!』
なんと!!お散歩するぎゅうちゃん達の目の前をタイミングよくイノシシが横切って行ったのです!!
イノシシの迫力に絶望するぎゅうちゃん。畳の上に横になり涙を浮かべていました。
そこにじぃちゃんが『また来るかもしれないぞ。』とか『食べられちゃうかもしれないぞ。』とか意地悪な言葉をかけて来たので、ぎゅうちゃんのピュアなハートは恐怖に縮み上がってしまいました。
対する妹パープーは、ニコニコしながら、
『ママ、イノシシいたよ☆』
と鋼の心でイノシシ出没を報告していました。いつまでも立ち直れないぎゅうちゃんに、
『ぎゅうちゃんの見たイノシシは何色だった?悪いイノシシはすごーく赤いイノシシなんだよ☆もし、ぎゅうちゃんが見たイノシシが赤いイノシシじゃ無かったのなら、それはラッキーイノシシだよ!!』
と嘘をついてみた。中々騙されないぎゅうちゃんに、
『いいなぁー。ぎゅうちゃん。ラッキーイノシシ見たんだったら、良いことあるよ~!!羨ましいなぁ・・・。ママも見に行って来ようかなぁ。』
と言うとやっと少し元気になってくれたぎゅうちゃん。そして、
『本当にラッキーなの?ラッキーなら明日トミカ買って貰える?』
とどさくさに紛れてトミカのおねだりまでしてきました(笑)
その後、おばあちゃんちから帰宅する途中、また畑にイノシシがウロウロしていたのを見かけたけど面倒なので黙って帰宅しました。
帰りの車の窓から見た空は太陽が沈んだばかりで赤と青のグラデーションになっていてとても綺麗でした。『ラッキーイノシシを見たから綺麗なお空が見られたんだね。良かったね。』と私が言うと、ぎゅうちゃんもパープーもニッコリ笑っていました。
その後、私は子供達に『ラッキーイノシシがいる。』なんて嘘をついてしまった事を反省していました。嘘をつくことは子供の信頼を失う事でもあるのです。
しかしぎゅうちゃんが、
『ラッキーイノシシはさぁ、青いリボンを付けていたんだよ。女の子だったよ。』
と私以上に大嘘をついていたので気にしない事にしました。ちなみにパープーは
『保育園にラッキーイノシシがいる。』
と大嘘をついてはしゃいでいました。終わり☆