5歳のぎゅうちゃんの怖い物の1つ。それは・・・。
鬼!!!
豆まきで鬼の存在を知ってからぎゅうちゃんの中で最も怖い存在になっています。
恐怖で子供を支配する事はいけないと思いながらも、悪いことをすると鬼から電話が来るアプリを使ってぎゅうちゃんを脅してしまう私。とはいえぎゅうちゃんも5歳。
そろそろ鬼に立ち向かう勇気を持って欲しい。
そんな願いから、ぎゅうちゃんに鬼との和解案を提案してみました。
『ぎゅうちゃん。今度鬼とゆっくり話してみたら?ママがこの前お話したら、話しやすくて優しくて凄くいい人だったよ!!』と鬼との話し合いを打診するもぎゅうちゃんは、
『嫌だ!!鬼怖い!!』
と半泣き状態。それでも私はずっと鬼で脅しておきながら鬼はいい人。優しい人。と意味の分からぬ猛烈アピール。ぎゅちゃん!!鬼に立ち向かうんだ!!頑張れ!!
そんなある日、ぎゅうちゃんに変化が!!
『ぎゅうちゃん。今度鬼とゆっくりご飯でも食べに行かない?』
『やだ!!怖い!!』
『鬼と一度ゆっくり話してごらんよ。凄くいい人だよ。ぎゅうちゃんもきっと仲良くなれと思うんだ!!鬼と何食べに行くかね?』
『はなまるうどん。』
『お、鬼とはなまるうどんか~。ぎゅうちゃんは何食べる?』
『ざるうどん。』
『鬼は??』
『ざるうどん。』
『鬼もざるうどん好きだよきっと!!』
『やっぱり豆のうどんにする。』
『おっ!はなかっぱの好きなお豆だね!美味しそうだね~いいね~。』
『鬼は逃げていくから。』
ま、豆まきか!!ぎゅうちゃんと仲良くなりたくて、ざるうどんを食べに来た鬼に苦手な豆を見せつけるなんて、
卑怯!!いや、頭がいいのか・・・。
今まで鬼から逃げて泣くだけのぎゅうちゃんが、鬼とざるうどんを食べるべく待ち構え、豆うどんを見せつける心意気。ほ、褒めるべきなのか。
『ま、豆のうどんか。うん。いいね・・・。』
この晩、ぎゅうちゃんはいつまでも眠れなかった。『鬼が来るかもしれない。』と怯えていた。『ぎゅうちゃんはいい子にしてたから鬼は来ないよ!!』と言っても全く聞く耳持たずな状態。
仕方なく鬼から電話アプリを起動。呼び出し音の後に鬼が出る。
『もしもし』
これ以上、鬼が余計な事を話さないようにアプリを終了。鬼からの電話に出ているフリをして、鬼の今日の予定を伺う私32歳。
『鬼は今日は忙しいからぎゅうちゃんの所には来ないんだって。いい子にしてたから来ないって!!』
やっと安心したぎゅうちゃんは、スヤスヤと眠りにつく事が出来ました☆トラウマにならないようにもうやめようと思うもののつい言う事を聞かないと鬼を登場させてしまう私でした。最後まで読んで頂きありがとうございました!!