あの部屋には何かあるのかもしれない。と思ってしまっています。
離婚前。私は今と同じ市営住宅の違う棟、違う部屋に住んでいました。一戸建てを買って引っ越しした、わずか八ヶ月後に離婚して出戻ってきた私達。元旦那と住んでいたあの部屋は空き部屋のままで、遠くから眺めては過去を思い出して苦しんでいました。
それから三か月。あの部屋に洗濯物が干され、部屋の明かりがつくようになりました。遠目からしか見えませんが、洗濯物の様子からお子さんがいる家庭のようです。
新しい人が住み始めたことで、私の中で家族仲良く過ごしていた頃の思い出が、完全に過去のものとなり、前へ進む大きな一歩となりました。一区切りです。
ところがあの部屋。今は空き部屋になってしまっています。新しい人が住んでいたのはわずか2~3年です。マイホームを買ったのかな?転勤かな?なんて思っていたのですが、ガランとしたあの部屋を見ていると、あの部屋に何かあるような気がして私はならないのです。
私が何かあると思う理由
私が何かあると思う理由は、外から見たあの部屋の物々しい雰囲気とお金の問題。そして短期間での引っ越しが続いたことです。
私の住む市営住宅は入居時に家賃三か月分の敷金を納めるのですが、退去時には畳の表替えや襖・障子の張替えが必須となっており(入居時に説明されています。)、あの部屋は六畳のたたみの部屋が二つと襖が九枚近くあり、退去する時には敷金の多くが修繕費として消えてしまいます。(状況によっては原状回復の費用もかかると思います。)
退去するにはそれら修繕費の他に引っ越し費用もかかる訳で、順番待ちをしてやっと入居した市営住宅をわずか2~3年で引っ越しするということは珍しいことなのではないか?と私は思うのです。
前の入居者である私も、あの部屋に住んでいたのは同じく2~3年でした。二回連続で入居者が短期間で引っ越ししてしまったことになります。それを考えると、私達と同じように引っ越しされたあのご家族にも、何か良くないことがあったのではないか?なんて勝手に思ってしまうのです。
現在、あの部屋は隣もその隣も空き部屋です。私達が引っ越した後、隣に住んでいたシンママさんも、さらにその隣に住んでいた仲の良いご夫婦も引っ越ししてしまいました。
駐車場から見えるあの部屋を見上げるたびに、私は『あの部屋には何かあるに違いない。』と毎回思わずにはいられないのです。(何か事件があった部屋という訳では無いようです。思い過ごしかな…。)
こういうのとはまた違う気がする。
まとめ
実際、ただの偶然が重なっただけであの部屋には何も無いのかもしれませんが、つい見上げるたびに色々と考えてしまいます。
突然の元旦那の会社での失敗から崩れ落ちる家庭。離婚。あの頃は納得なんて出来なくて、ただ現実を受け入れることしか出来ませんでした。今になって、全てをあの部屋のせいにして『仕方が無かった。』と納得しようとしている自分がいます。
現在、暗くなったあの部屋を見てそんなことを考えつつ、『過去には戻れない。もう終わったこと。私は自分の力で幸せになれるように前を向いて子供達と頑張るんだ!!』と自分に喝を入れて部屋の前の道を後にするようにしています。一人でも子供達を育て上げてみせるぞ!!エイエイオー!!最後まで読んで頂きありがとうございました☆